「満足感」が支えるサステナブルな消費とファッション

最近問題視されている「フードロス」と同様に、ファッション界における廃棄物の量についても広く知られるようになりっています。ファッション産業は、石油産業に次いで世界で２番目の環境汚染産業と言われており、製造された衣料のうち85％が1年で埋め立て処分されているそうです。

その一番の原因は、ファストファッションの台頭によりトレンドが短くなり、ファッションにも賞味期限切れと同じ現象が起きてしまっていることです。また、安いものは品質も短いサイクルで捨てられるようなものでしかありません。

そしてそのことが及ぼす深刻な環境に対する影響が認識されてきたのと同時に、消費者としてもファストファッションに疑問を抱く方々が増えてきています。

ORIENTAL GATE の服は、そのようなお客様に支持されています。「本当に着心地良くてヘビロテしていて、それで満足しているから無駄な買い物が減った」「厳選した服でクローゼットがすっきり、生活も快適になった」というお声を実際に多くのお客様から頂いています。

一昔前までは、着物もさることながら服も大事に長年着る文化が存在していました。なぜ常に着る服がないように感じる状態になり、次々と服を買うことが普通になってしまったのでしょうか。その原因は安易に買える低価格の服が造られるようになったこと、そしてそのクオリティーやデザインに「満足感が感じられなくなること」にあると思います。

ORIENTAL GATE はその対極として、流行に左右されず何年も愛用できる品質と普遍的なデザインを追求します。また、デニムが良い色に変化し柔らかく馴染んでくるように、古くなってきても愛着が募るコットンやシルク、麻などの自然素材のみを使用しています。

先日、博多大丸のポップアップショップに10年ほど前にネパールで出会った友人がその当時に買ってくれたコットンの服を着て来店してくれました。さすがに色は褪せていましたが、ナチュラルな彼女に馴染んでいてとても素敵でした。服との久しぶりの再会は少し照れくさく、そして可愛がってもらっていることに対し親心のような嬉しい気持ちが湧いてきました。

満足して着続けて下さること、そして買ってくださった新しい服を「大切に着ますね」と仰っていただけることは作り手としては嬉しい限りです。

満足感が得られる理由は、１）手紡ぎ手織りの布が生み出す不均一なニュアンス２）自然素材の肌触りによる癒しの力　の２点があります。弊社の強みはこの特徴を持つオリジナルの布にあります。糸を仕入れるところからこだわり、独自の色と織り方で作ったオリジナルの布です。商品は決して安くはありませんが、生産工程を説明すると納得していただけます。

またORIENTAL GATE は、デザインの使い捨てをしないというポリシーを持っています。手間暇をかけて生産された服に対し敬意を払って下さるお客様の、「流行に左右されない服を長く着たい」というご要望に応えたいと思います。定番のシャツ、ジャケット、パンツなどには永遠に使えるスタンダードな形が存在します。それらの色違い、素材違いが欲しいという時にいつでも買えるショップを目指しています。

「満足感」という抽象的な言葉ではありますが、それを裏付けてくれるのは体と心が感じる正直な体感に他なりません。それは決して押し付けられるものではなく、自然に肌が求めるものでしかありません。本当に自然という言葉は、奥が深いものです。

ORIENTAL GATE はこれからも良質の自然素材の、長く愛用でき満足感が得られる服を提供し、お客様に選ばれるブランドとして成長していきたいと願っております。そしてサステナブルなファッションを選択する方が増えていくことに少しでも貢献できるよう、精進してまいりたいと思います。