服の生産工程

先日布の生産工程についてブログでご紹介しましたが、今回は縫製工場での服の生産の様子と工程をご紹介したいと思います。

縫製は直営の自社工場にて全員女性スタッフが行っています。
⑴ 布洗い→アイロン
織り上がった布は、水洗いして天日干しで乾かしてからアイロンでロール状にします。一度洗う理由はあらかじめ布を縮ませることです。そうすることで製品になってからの縮みが予防できます。

⑵ 裁断
一着一着、手で裁断します。大きな工場では重ねて機械で裁断するのですが、手紡ぎ手織りの布に時々見られる織り傷を避けるためにも、また布のロスを減らすためにも手作業で行っています。

⑶ 部分アイロン・芯地貼り
見頃や襟、ポケット、などの部品それぞれ必要な部分にアイロンをかけます。必要な部分にはアイロンで芯地を貼り付けます。縫製に取り掛かるまでの準備は実はとても重要な作業です。

⑷ 縫製
ロックミシンと通常ミシンを使って縫製をしていきいます。



⑸ 糸切り→検品
縫製後は糸の処理をしてから検品をします。出来上がった服のサイズや縫製が雑なところをチェックし、修正します。織り傷の修正も手作業で行います。

⑹ ボタン付け→仕上げアイロン

以上が縫製工場での生産工程です。
ネパールの女性達が、毎日ミシンを踏んでコツコツと生産しています。写真で分かる通り、工業用のミシンではなく足踏みミシンにもなるインド製のものを使用しています。数年前まで電力不足が深刻で、就業時間中に数時間電気が止まる計画停電が行われたり、突然数時間来なかったりすることが頻繁にありました。そのため、すぐに足踏みに切り替えられる旧式のミシンでないと生産を続けられないという状況でした。そろそろ工業用ミシンを試してみたいと思っているところですが、旧式のミシンに慣れている縫製スタッフは、器用に生産を行ってくれています。BGMをかけながら賑やかに、時に集中して服を生産する毎日です。