自己肯定感=シンプル ネパールからの学び
ネパールに住んだ経験などから、これからの生き方、暮らし方に少しでもヒントになるものがあれば良いなと思って書いています。まずは一番気になる幸せにつながる自己肯定感についてです。
自己肯定感 の重要さについては、よく自分を愛することと置き換えられ、イコールお気に入りのもののに囲まれて暮らすなどというようなことを見聞きし、それを実践される方も多いと思います。
でも、それは物質的に一時満たすだけで、本当の満足度を得ることにはならないと考えます。満たしても満たしても新しい物質が必要になる偏った満たされ方だと思います。そもそも、満たすということと自分を肯定するということは違います。
自分のありのままを認めて、肯定するというのは「削ぎ落とす」という真逆の作用から生まれると考えます。
本当に自己肯定感が出るのは、できるだけシンプルであることが重要だと思います。
コロナの前、皆が欲しいものを手に入れられ、賑やかな生活がありました。プチプラでも高級品でも沢山の選択肢があり、モノを簡単に手に入れられる。予定を入れようと思えば人すぐに人と交流することができる社会。そういう生活が充実しているということのように見えました。
しかし充実=幸せならば、そのためのお金が必要で、さらに仕事も忙しく頑張り、本当にネズミが輪の中で走っているようなエンドレスな状況になってしまいます。
自己肯定感は、安定や安心感とも言えると思います。ものを持ち過ぎ、忙し過ぎる複雑な状況では、落ち着いて感じられるものではありません。
ネパールはどうかというと、普段はシンプルで、同じような服をユニフォーム的に着ています。そして人付き合いもシンプルでまっすぐ家に帰ります。家族中心で、家族や親戚といるのが大好きです。
さらにいうと、あまり余計な情報も集めず、早めに寝てヒンドゥー教の神様へのプジャ(お祈り)などの早朝からの習慣のため早く起きます。
ネパールの人たちは自己肯定感がとても高いと感じるのですが、そのようなシンプルな昔からの生活習慣が影響しているのだと思います。日本でも断捨離や瞑想の合宿などが流行るのも、その削ぎ落とすことの重要性からです。
自己肯定感が強いというのは、今存在する自分に満足していること。
外に探すものではなく、内に向けること。本来は誰もが誇りを感じられて、誰もが素晴らしいのです。ネパールの人たちの笑顔は、そんなことを感じさせるようなちょっと日本人には真似できないピュアさがあります。私は私よ!という胸を張った感じ。名曲「世界に一つだけの花」の世界です。そして実際、とても幸せなのです。
「命と家族ほど大事な存在は無いのでね。」とネパール人の友人が先日言っていました。それさえあればいいと。ネパール人はコロナ禍でもメンタルが強く動じません。シンプル、ミニマムは最強だと思います。