ヒマラヤのヤクの魅力
ネパールは、世界の天井ヒマラヤを有しています。ORIENTAL GATEは、ヒマラヤのヤクのうぶ毛を手紡ぎ手織りした商品を作っているのですが、今一番可能性を感じる商品です。今日はその魅力をお伝えしたいと思います。
まず、ヤクの毛にはカシミヤと同等の保湿力の高さがあり、同時にカシミヤよりも通気性が高いということがわかっています。さらに毛足が長く独特の弾力があるヤクの毛は、カシミヤよりも毛玉になりにくいという特色があります。つまり非常に温かいと同時に扱いやすい良い素材であり、私自身も使用してみてその素晴らしさを実感しているところです。
ヒマラヤの4000mの高地にある限界集落でヤクは飼われています。マイナス15度にもなる寒さから身を守り、春になると浮き出てくるうぶ毛を梳いて集められます。外側の毛も一緒に集められたものから、沢山の工程を経て丁寧に選り分けられたうぶ毛を取り出すには約90%のロスが発生するため、一番柔らかいうぶ毛が取り出せる量は一頭につき100gほどと言われています。
お客様には言葉での説明よりも、実際に触ってみて羽織ってみたときに、その軽さと暖かさを実感されます。特に年配の方には感動して頂いております。安価なものではないにもかかわらず、ご購入を即決される方が多いのは、その人生経験からこの素材の魅力を肌で感じることができるからだと思います。
先日初めてのギャラリーでの展示会がありました。コロナの影響で限られた範囲での出展でお客様も外出を控えておられる中でしたがギャラリーの常連様との嬉しい出会いがありました。見る目がありスペシャルなものとの出会いを楽しみにされている方々に高く評価されたことは、本当に自信を新たにしました。
ORIENTAL GATE のヤクストールとコート、ジャケットの最大の魅力は、その製造過程が全部手作業で行われているところにあります。手紡ぎ、手織りという生産方法は、大量生産が当たり前の時代に、ネパールだからこそかろうじて可能だと言えます。希少な素材と手仕事の味わい。唯一無二の存在感は、このような理由から生まれます。