パシュミナの復興の先へ

パシュミナとは数百年の歴史があるネパール、インドで伝統的に織られ、王族などに納められていた高級手工芸品の総称です。
伝統的手法で作られる本当のパシュミナは、一時期作られなくなってしまったのですが、ORIENTAL GATE はネパール人の有志とともに2014年現地で復興に関わりました。以降、ヒマラヤからはるばる運ばれる毛を、カトマンズで加工生産し日本の市場へ届けるという一連の流れの中で重要な役割を担っています。日本の市場に合わせた商品をプロドュースし、販売を一手に引き受けています。
私たちはサスティナブルな地球のために、伝統的な手仕事による地域経済を維持することが重要だと考え、今後もヒマラヤの自然生態系とその周辺で暮らす人々の生活を守っていきたいと考えております。年一度、ヒマラヤの高地でしか採取されない稀少さとその工程の複雑さ故、大量生産の対極にあるものと言っても過言ではありません。
ヒマラヤ山脈は8000m級の山々が連なります。その中腹の標高4000m以上の高地に棲むヒマラヤ山羊やヤクに生えている密で細かいうぶ毛は、マイナス10度を下回る寒さに耐えるの極上の暖かさ、肌触り、軽さを兼ね備えています。ヒマラヤの大自然に思いを馳せてその暖かさに包まれると、自然の優しく偉大な力を感じることができます。
SDGsが叫ばれ、既に地球環境が待ったなしの状態になっていることを知った今、未来への方向はスローな循環と自然への回帰に違いありません。ヒマラヤに棲む人々の文化が生み出した貴重なパシュミナを絶やすことはできないという信念をネパールのパートナーと共有しながら、これからも実直に手仕事と伝統を守りながら実直に進んでいきたいと思います。
ORIENTAL GATE 次回展示会のお知らせ
『True Colors』
期間:10月28(水)~(土) 4日間 時間:11時~19時
会場:Do Progetto ドゥプロジェット 東京都渋谷区上原1-26-14
小田急・東京メトロ千代田線「代々木上原」駅東口徒歩1分