春夏のポップアップツアーが終わりました!/ショールームとヒマラヤンテキスタイル

いよいよ梅雨の時期となりました。お蔭様で、ORIENTAL GATE の2024春夏ポップアップツアーが先日終わりました。今年は1月から5月末まで、全国を回る忙しいスケジュールでしたので、丈夫な私ではありますがやはり無事に終了することができてホッといたしております。
この春は同時に、東京都葛飾区立石の駅前にショールームもオープンさせていただきました。私が居ないことも多々あるのですが、少しずつお客様にいらしていただいております。やはり皆様をお迎えできる拠点があるお陰で、沢山のメリットがあります。
その一つは、お客様やお仕事関係の方々とゆっくりとお話しできる場所があることです。線路沿いのビルの3階で、京成立石駅の改修工事や電車の音が聞こえるのですが、何故かそれは気にならない居心地の良さを感じられる不思議な空間で、話も弾みます。奇跡のようなタイミングと立地で移転してはや半年。本当に良かったと思っております。
ORIENTAL GATE は、沢山の自然素材を取り扱っていますが、やはり1番の自慢の品はなんと言ってもオリジナル布のヒマラヤンテキスタイルのコート、ポンチョ類です。軽く暖かく、ヒマラヤのヤクの原毛の色の味わいが唯一無二のコートです。全国各地で、人生後半を共に過ごすとっておきのお品としてお迎えいただいております。
職人技が光る日本縫製を始めましたので、サイズや襟の形などもお好みに合わせられるオートクチュールのオーダーを承っております。ショールームでは、ゆっくりとご覧いただけます。制作まで2ヶ月ほどお時間が掛かることがあります。是非この夏、お時間を作ってショールームにお越しいただけたらと思います。

さて、来週からいよいよネパール出張に行ってまいります。今年は、ヒマラヤンテキスタイル、ヤクのパシュミナを共同で作っているベシュさんに2019年以来5年ぶりにようやく会うことができます。パシュミナの伝統を守るために私財を投じて自宅に織り機を買って事業を始めた彼は元国連職員。コロナの間はマーシャル諸島で土木エンジニアとしての仕事をしていました。ようやくネパールに帰国しています。
実は、希少素材と伝統を守る上で時間的にはギリギリの綱渡りの状態です。ヒマラヤの高地で、一頭一頭櫛で梳いて産毛を採取するという手間のかかる手仕事は、買い手がいるからこそ続けられます。今年は更に多くのヒマラヤンテキスタイルのコートを販売することが出来れば、更に多くの原毛を発注することが出来ます。ヒマラヤの村の文化と伝統は、良い形で残り続けることにつながります。
この本当に素晴らしい素材を、伝統が途絶えないうちにきちんとしたマーケットを作って広げていきたいという思いは、コロナ禍の中でも実現してきました。お客様の喜びの声を聞かせていただくことで、実用性と癒しの両方を提供できていることを知り喜びを感じています。
今日来られたご年配の男性のお客様は、数年前にお買い上げいただいたヤクのストールを、また欲しいというお電話があった方でした。話を伺うと、娘さんに貸したら「お父さん良いの持ってるね。軽くてあったかい。私にちょうだい」と言われてあげてしまったとのこと。気に入っていたのに取られちゃったと自分の今年の冬のストールを吟味していた結果、自分へのご褒美のポンチョに格上げになりそうな感じです。笑 まずは直ぐに着たいカディをお買い上げになりました。
立石を訪ねた帰りに一杯飲んだり駅前でコロッケを買ったり、何度も訪ねるのも楽しいと仰っていただけるショールーム。皆様も是非お越しくださいませ!