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ヒマラヤの大自然の恵み 幻の伝統工芸品 パシュミナ

ちょうどこの記事をアップする前日の3月8日の夜、テレビ朝日の「天空のヒマラヤ部族」という番組を見ました。今日ご紹介したいと思っていたものは、まさにその幻のストールの産地とも言えるドルポ(Dolpa)のお話でした。(それに加え、ムスタン(Mustang)、マナン(Manang) が主な産地です。)

以前から、「標高4000m付近に生息する山羊とヤクのうぶ毛から出来ています。」という説明でご紹介してきたのですが、そう言う私自身も写真でしか見たことがありませんでした。初めてカメラが潜入したという、一週間かけて峠をいくつも超えて辿り着いた村には、数百人の人々が数百年変わらない生活をして生きていました。飼われているヤクと山羊の映像が幾度も幾度も流れました。私だけではなく、多くの人の目に焼きついたことと思います。あのような秘境でも人間は生きていける、そしてその生活を支えているものは動物たちでした。「ああ本当にこれなんだ。」と実感するとともに、このタイミングでこのようなテレビが放映されるのことについて感動を覚えました。

本物のヒマラヤの山羊の毛で作った、幻のパシュミナストール

ヒマラヤの4000m付近の高地に生息するチャングラ山羊の胸部のうぶ毛のみを使用した、ネパールの伝統的毛織り物です。極上の手触りと暖かさが特徴です。数多くの手作業の工程を経て作り上げられるネパールの伝統工芸品です。

Mustang、Manang、Dolpa という西ネパールの高地で年に一度春に梳きとり採取され、特別に開拓したルートで遥々カトマンズまで運んでくるため、原毛の希少価値が非常に高い幻の織物と言えます。

染めをしていない、自然のままの色は美しく、ヒマラヤの自然の恵みそのものです。また、最高級のカシミヤに属す繊維の細さのため、驚くほど軽く暖かです。一生ものの価値とクオリティーを有します。

用意していたこの一般的な説明だと、全く響かないですが、あの映像を目にすると4000mの極寒の世界がリアルなものとして実感されます。

このパシュミナは、一時のパシュミナブーム(名前だけを利用)によって、廃れてしまった本物のパシュミナを復興させたものです。つまり、本当の伝統工芸品としてのパシュミナは、この標高に生息する生き物が寒さから身を守るために自然が与えた毛を、春に梳き取り、それを現金化することができる貴重な天然の資源だったのですね。

このような秘境から、原料の毛を運んでくるルートは一旦途絶えると復興することは不可能に近いですね。それを、この伝統工芸品の技術を途絶えさせてはいけないと、一人でやり遂げたネパール人がいます。それが、私のネパールの現地パートナーであるBhesh Nath Ghimireさんです。

長くなりましたのでそれは次に書きますね。

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